八宝亭一家殺人事件の謎!真犯人と衝撃の最期!西野つや子のその後について

1951年、東京・築地の中華料理店
「八宝亭」で一家四人が惨殺される
事件が発生しました。

当初、犯人と目されて逮捕されたのは
この店に住み込みで働き始めたばかり
だった西野つや子という女性でした。

しかし、彼女を逮捕して事情聴取
すると意外な事実が判明。

真犯人は別にいることが分かります。

無慈悲にも鉈を50回以上も振るって
一家を殺害したこの事件の犯人とは?




スポンサードリンク

真犯人とは?

この事件の真犯人として逮捕されたのは
やはり店に住み込みで働いていた
山口常雄という男でした。

山口が逮捕されたことには報道各社や
世間の人々も衝撃を受けました。

じつは山口は事件の第一発見者であり
捜査にも非常に協力的であり、また
報道各社の取材にも丁寧に応じていた
ことから逆に好印象をもたれていた
人物でした。

当然、最初に犯人として疑われたことも
ありましたが、一家が殺害されたことや
自分が疑われていることに涙する姿は
とても演技しているようには見えません
でした。

そのうちに記者たちと酒を酌み
交わしたり、事件についての手記を
公表するなど世間にも知られた存在に
なっていきました。

まぁ結果的に彼の演技にみな騙されて
しまったわけですね。

その演技力には警察までも騙されていて
早くから「シロ」だと断定されて
捜査対象からは外されていました。

まかり間違えば今現在ものうのうと
ふつうに社会生活を送っていたかも
しれませんね。

事件の真相は?

この事件は山口によって綿密に
仕組まれた事件だったとみられて
います。

まず、山口は田舎から出てきて娼婦に
なっていた西野つや子に事件の二日前
声を掛けていました。

「女性店員を探している」という
山口の言葉に乗って連れてこられたのが
八宝亭で、店主にも採用されて
住み込みで働くことになります。

事件が起きたのはその夜であり、
大きな物音で目を覚ました西野の前に
山口が現れました。

千円を駄賃に渡され、差し出された
通帳・印鑑を使って「信用金庫で
14万円おろしてきてほしい」
と頼まれます。

千円というと現在の価値で言えば
数万円に相当する金額。

お金に目がくらんだ西野は
山口の頼みを引き受けます。

このとき西野は山口が一家を
惨殺した事実を知りませんでした。

翌朝、信用金庫に行ったものの
印鑑が届け出印と違ったため
お金を引き出せず、通帳を捨てて
姿をくらました西野。

一方で山口は何食わぬ顔で一家惨殺を
警察に通報し、まんまと西野を犯人に
仕立て上げていました。

こうしてみると西野に声を掛けたのも
山口が犯行をなすりつけるための
スケープゴートにするためだった
のですね。

警察に指名手配された西野は一旦
故郷の静岡に帰ったものの、ふたたび
東京に戻ったところで逮捕されました。

逮捕された彼女から真実が語られる
わけですが、山口が彼女まで口封じ
していたら完全犯罪が成立していた
かもしれませんね。

犯行動機の謎

こうして山口常雄は西野の証言により
逮捕されることとなります。

捜査当局に対して意外にも素直に
犯行を認め「すべて明日話します」
と語った山口。

しかし翌朝、築地署の留置場で山口は
隠し持っていた青酸化合物で自殺。

これは築地署にしてみれば
大失態でしょう。

こうしてこの事件は大きな衝撃を
残したまま被疑者死亡のまま
幕引きとなりました。

ただ、ここで疑問が残るのが
そもそもの山口の犯行動機です。

彼は茨城県の比較的裕福な農家の
次男坊として育ちました。

1943年から地元の町役場で働いて
いましたが、報奨物資を横流しした
罪で逮捕され、役場もクビになります。

女性関係で金に困っての犯行だった
そうですが、物資の横流しは逆に村人の
ためになったので、むしろ彼を英雄視
するようになったのだとか。

悪人が思いもかけず義賊扱いって
この世の不思議ですね。

執行猶予となった山口はその後
定職に就かず、そのうち金に窮して
上京し、八宝亭に住み込みで働く
ようになります。

中華料理店に勤めたのは交際していた
女性の実家が中華そば店だったから
とも言われています。

その後、この女性との関係が
どうなったかは分かりません。

八宝亭に住み込みで働きだした山口は
店主夫婦にも気に入られ、彼らの
子供たちの面倒もよく見ていたのだ
そうです。

そこから殺害につながるような点は
見当たりませんね。

実家からの仕送りがあるので
「給料はいらない」とも言っていて、
また店主は彼に毎月2000円も小遣いを
与えていたそうで、お金にも不自由して
いなかったようです。

結果的に強盗殺人を犯すわけですが
住み込み先では良好な関係を築き
金にも困っていないとなると
動機が見えませんね。

犯行の経過や動機に至るまですべて
墓場まで持っていってしまった山口。

もはや真実は永遠に闇の中と
なってしまいましたね。

西野つや子のその後

山口に唆されて犯行の片棒を担いだ
西野つや子でしたが、盗品運搬罪に
問われ懲役1年執行猶予3年および
罰金2000円を言い渡されました。

山口と出会わなければこんな目にも
遭わなかったと思いますが。

その後、西野は故郷の静岡に帰って
結婚し、平穏な人生を送った
とされています。

もともと男性との交際を親に反対された
ことで田舎を飛び出して、結局は東京で
娼婦になっていた彼女。

それで犯罪に巻き込まれるというのも
数奇な運命ですね。

まぁ彼女が唯一の事件の当事者となった
わけですが、被疑者というよりも
山口に利用された被害者というほうが
正しいのかもしれません。

まるでミステリー小説の
ようなこの事件。

永遠に解けない謎を残したまま
これからも語り継がれていくの
かもしれませんね。

スポンサードリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です