ノミバエではヒアリを駆除できない?ヒアリ対策について解説

日本各地で発見が相次いでいるヒアリ。

その毒針で刺されるとアレルギー体質
の人はアナフィラキシーショックに
陥り、死に至る場合もあります。

まさに“殺人アリ”。

このヒアリに対して生物学的防除に
用いられるのが「ノミバエ」という
小さなハエなのだそうです。

米国ではすでに導入されているという
このノミバエはどれほどの効果が
あるものなのでしょうか。




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意外に効果が薄い?

このノミバエの中の何種類かはヒアリの
体内に卵を産みつけ、孵化した幼虫が
ヒアリの体内から頭部に移動し、
その血液を栄養にして成長。

最後はヒアリの頭を食い破って
羽化するのだそうです。

想像するだけで背筋が寒くなるような
グロテスクな生態ですね。

しかも、ノミバエがヒアリの体内に
卵を産み付けるスピードはなんと
1秒未満という超早業。

ハエがとまったと思った瞬間には
もうやられちゃってるわけですね。

ではこのノミバエを放てばヒアリを
完全に駆除できるのか?というと、
そうでもないようです。

実際にノミバエが巣にいるヒアリに
寄生する割合は3%以下なのだとか。

割合にして100匹のうち3匹って、
ぜんぜんダメじゃないですか。

まぁノミバエもヒアリを全滅させて
しまったら繁殖できなくなりますし、
ヒアリにだけ寄生するという一択では
リスクが高いですから、いろいろな
生物に寄生するのでしょう。

そう人にとってだけ都合いいようには
自然界はできていないということ
でしょうね。

ただ、米国では南米からやってきた
ヒアリが今や南米以上の生息数に
なっているのだとか。

これは米国にはノミバエのような天敵が
いなかったために爆発的に増えた
と考えられています。

毎年1400万人以上の人がヒアリに刺され
そのうち100人ほどが亡くなっている
という米国。

効果は限られるとはいえ、ノミバエを
生物学的防除として放つのは
やむをえないのかもしれませんね。

ほかの天敵は?

ヒアリをエサとする生物としては
クモ、トンボ、鳥、アルマジロなど
がいます。

いずれもヒアリだけをエサとしている
わけではありませんので、生物学的防除
には利用できないでしょう。

アルマジロとか日本中に解き放ったら
また二次被害が起こりそうですね。

病原菌が有効?

ノミバエを放つ以外にヒアリ対策で
注目されているのがヒアリに感染する
病原菌です。

米国で1996年に発見されたという
この病原菌は微胞子原虫という微生物
の一種でヒアリの成虫に感染します。

感染するとヒアリの寿命が通常より
短くなるのだそうです。

女王アリに感染した場合は卵を
産まなくなり、そのためコロニーが
縮小する効果があります。

実際にこの病原菌によって米国の
ヒアリが60%以上も減少した
のだとか。

ヒアリにとっては脅威の病原菌ですね。

米国ではこの病原体をヒアリ対策に
用いているとのことで、これは
ノミバエ以上に効果が期待できそう
ですね。

まぁこの病原体がほかの生物に
悪影響を与えなければいいですけどね。

各国でも被害が

じつはこのヒアリの問題に直面している
のは米国や日本だけではありません。

オーストラリアやニュージーランド、
台湾、中国、香港、マカオでも
ヒアリが定着しています。

まぁむしろ日本で今日まで見つから
なかったことのほうが不思議だった
のかもしれません。

いずれの国とも発見が遅れたために
生息域が一気に拡大してしまった
そうです。

その対策に数億ドルという莫大な
国家予算で対策にあたったそうですが、
結局、増殖は止められませんでした。

ヒアリ自体は特定の生物を捕食する
わけではないので、一見すると
問題ないようにも見えます。

しかし、毒針で刺すという習性が
ありますので、米国のように
毎年1400万人も刺されていたら、
少なからぬ医療費の増大につながる
でしょう。

すでに大阪、名古屋、東京などの
大都市で発見されているヒアリ。

全国にその生息域を広げ、定着させない
ためにも政府が本腰を入れて対策に
あたるべきでしょう。

今が日本のヒアリ対策の正念場
かもしれません。

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